みなさま、明けましておめでとうございます。きょう元旦は「主の命名日」です。
イエス Jesus はギリシャ語イエースース Iesous のラテン語形です。そしてそれは、「ヤハウェは救いである」という意味をもつヘブライ名のイェシュア Jeshua、ヨシュア Joshua、イェホシュア Jehoshua の音を写したものです。
旧約聖書にはその名をもつ人が現れますが、有名なのはモーセの後継者であるヌンの子のヨシュア(ヨシュア記1:1)くらいでしょう。ほかに、捕囚から帰還後の大祭司ヨシュア(ハガイ書1:1;ゼカリヤ3:1)とか、ルカの系図に出てくるイエス・キリストの先祖のヨシュア(ルカ3:29)など。また旧約続編の「シラ書」はシラの子ヨシュア(ギリシャ語ではシラクの子イエス)(序言7-10)が書いたものですが、これは系図のヨシュアのことだという言い伝えがあります。コロサイ4:11にはパウロの同伴者で、その名をもつ人が出てきます。
ギリシャ名のヤソン Jason もイエスと同じ名として、ヘレニズム時代に多くつけられ、一マカバイ記8:17;二マカバイ記1:7;使徒17:5-9;ローマ16:21などに現れます。
しかし、ルカ1:31;マタイ1:21で、それが主の名として神によって与えられ、その子が「民を罪から救う」定めであると予示されました。それゆえ、イエスとは「救い主」という意味であると言ってよいのです。
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